るろ剣こぼれ話
基本、村上春樹以外の本は読めない新撰組フリークのカピィさんですが、

新撰組関連の本(小説)だけは、結構読んでいます。
史実書よりも小説が好きです、妄想想像の世界が広がるから。

私が新撰組を語ると長くなるので(笑)、畳みます。



とか言いつつ、天童荒太の「家族狩り」5部作は読み終えました。
TVドラマを見て、珍しく読んでみたいと思った作品でしたが、
読み易いけど、とても深いストーリーでした。ドラマも良かったけどね、
是非、小説もおススメです。
さて、「るろ剣」って時代背景も幕末だし、新撰組の生き残りの実在の人物としては

「斎藤一」が出てくるけど、剣心のお仲間や敵の名前に新撰組の人物名が
出てくるので不思議に思っていたのですが、作者の意図する所だったのですね。
新撰組隊士槍の名人「原田佐之助」は新撰組を抜けた後、彰義隊に入り、
上野の山で戦死した事になっていますが、満州に渡って馬賊になったって言う
暴れ者の彼にぴったりの話もあり、そんな佐之助の心を「相楽左之助」に乗せて、
広い満州を駆け巡らせたのかもしれません。

一方、「るろ剣」に登場する新撰組の「沖田総司」は(すっげぇ老けてる
斎藤に比べ(笑))少年の様な風貌でちょっと狂気じみてそれでいて
無邪気に明るい性格に描かれています。この流れは「志々雄編」に出てくる
「瀬田宗次郎」に引き継がれてるのかな、「沖田総司」の幼名が「宗次郎」ですしね。
実際の「沖田」の人物像は様々で、剣術がめっぽう強く、明るいっていうのが
デフォですが、一方で人斬りである自分に苦悩し、それを隠す為に
明るくふるまっていたと言う小説もあります。
また「るろ剣」の「追憶編」と同様、自分が斬った相手が後に知り合う
女性の婚約者で、それが分かって以来、近藤や土方の「斬り道具」としての
自分にずっと苦悩したまま孤独な死を迎えるって小説もあります。
この小説を読んだ時はそりゃぁショッキングでしたが、総司だって人間、
笑って人を斬っていたのではないと思いたい。ならば当然この様な
悩みも持っただろうと、人間・沖田総司と副題がついたこの小説を
私はとても大切にしています。
だから私の中では、どうしても「沖田総司」と剣心がかぶってしまいます。
「総司」もきっと、誰も苦しむ事の無い新しい時代を迎える為に
自分は剣をふるうのだと思っていたことでしょう。25という若さで亡くなった
不遇の剣士に、恋愛もさせてあげたかった、ごく普通の幸せな家庭も
持たせてあげたかった、そんな総司マニアの夢を剣心に重ねてしまいます。
(それが無いから沖田が美化されやすいんだけどね(笑))
だからあの「星霜編」に出てくる弱りきった剣心と、その最期は、なんだか
裏切られた感じでしたね、まぁ、ああ言った最期もありだろうとは思いますが。

実写版も人気がある事だし、これを機に「剣心」の背景に入り乱れた
様々な幕末の人物像に興味を持ってくれる人達が増えたらなぁ~なんて。
「伝説の最期編」の最後に、それまで剣心達を捨て駒の様に使って来た伊藤博文が、
海へと沈みゆく煉獄を見ながら「侍達に敬礼!」ってするシーンがあって、
伊藤は嫌いだったけど(笑)、その言葉自体はとても重く響きました。
剣心に対しても「抜刀斎は幕末の亡霊と共に死んだ」って、剣心に言い放って、
まぁつまり「おたずね者」を取り消してくれたんだろうけど、煉獄から戻ってくると
信じていて最初からそのつもりだったのか、戻って来たからそういう采配にしたのか、
ずるい奴だから真意は分かんない。でも、政府の高官が、お縄にされた抜刀斎に、
その罪状を読み上げてる時、「…残忍きまわりなき云々」ってとこでそれ以上
読めなくなっちゃうんだよね、この人はいい人ぽかったから、抜刀斎に
そうしむけたのは自分達政府なんだって自責の念に駆られたんだと思う。
同じ人斬りでありながら、人斬りを止めもがき苦しみながらもそれでも生きる道を
見つけられた剣心に対し、新時代にそれでも人斬り以外の道を見つけられなかった
志々雄やその配下十本刀の輩こそが真の犠牲者であり、これは実は彼らの物語
だったのだなぁ~と、2回目を観た時に思いました。
あらゆる意味で、志々雄はやっぱりすごい奴だった。
IMG_3183.jpg
腐女子的にはね(笑)、この辺りの剣心が好みですv。
う~~む、梨ばっかり描いてたから腕がにぶったでござる(笑)。
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[2014/10/02 17:41 ] | ヲタ日記 | コメント(0) | トラックバック(0)
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